春の気配

  • たぬきアニメ

京都を舞台に人ならざるものが、わちゃわちゃしているアニメ。

森見登美彦原作の「有頂天家族」を数年前観た。

元婚約者だのひきこもりだの親のかたきだの、わちゃわちゃしていて、アニメの表現もとても好きだった。

それがまた今年の4月から続編のアニメが放送されると聞いていまからわくわくしている。

原作は読んだことないけど、「夜は短し歩けよ乙女」の舞台も映像ではあるけれど見たことがあって、なるほど森見氏の京都といい、おじいさんとはこういうものらしい、というのはわかっているので、またおかしな京都が見れるというのは大変楽しみである。

だれかの生死まで関わるほどの大事件はすべておわってしまってから物語は始まって、だれかの口や語りからぽつぽつ漏らされるものでしか知ることができない。

たぶん。

わたしの記憶力があいまいなのと、一部見れてないところがあって確かにそうと言えない。

 

  • つぼみ

春の気配は眼から気づくものか、と近年はとくに思う。昔のわたしの眼には見えなかった景色でもある。

秋や冬に枯れ枝の見かけになった木々や、成長を止めたかのような葉ばかり見てきたけれど、ここ二ヶ月ほどつぼみが花開く様をよく見かける。

これは花の咲かない樹かと思っていたものが、手の指のように小さい枝を天に向かわせてそのさきの小さい丸粒が枝と同じ色からだんだんと緑に色を変化させながらおおきくなっていき、ついには花びらの色まで見えるほどになった。

白い花びらはどんな花を咲かすのか。

つい最近までは水仙(たぶん)が勢力を誇っていた様を見た。近くを通り過ぎてから鼻腔にむわっと香水のようなにおいが届き、振り返ればああ君だったのかと。

たしかナルキッソス…と思ってぐぐったら少し違うようで、コマドリと同じで文化のもとになるものの差は大きいとつくづく思う。

梅、桃、桜と目を喜ばせるはなやかなものが増えていく季節がまたきました。

 

  • 日本刀

数月前、両国の江戸東京博物館へ戦国時代展を観に行った。

手紙、鎧や兜、刀、などなどが一挙に見れるということで、これはぜひ行きたい!と行った。

念願の青い鎧にふさふさの羽根つき兜セットが見れたり、手紙にそれぞれ現代語訳がついていてくずし文字が読めなくても十分に楽しめた。

なかでも刀はおもしろかった。事前にこういう特徴がある、とおおまかに聞いていたものが生で見れる。

吉光は短刀が有名と聞いていたのでどんなものかなと思って今回は「短刀 銘 吉光 号 五虎退」を特に注目して見た。

チラシの写真よりも断然生で見た方が(といってもガラス越し)綺麗なものだった。端正で整っている、というのか…なんて綺麗な包丁だと思った。

実際は包丁でないしそうは使えないとわかっているけれど、包丁も刀も同じく鍛冶をしてできているんだなあと改めてそういうつながりを意識した。

ああいうのだったら当時の武将たちがこぞって持つのもわかる。わたしもほしい!

おなじく展示されていた「太刀 銘 安綱(鬼切)」も見た。横から見れば太刀特有のカーブがしっかりとわかった。

いわゆるアンティークとされるものや昔の建物が好きなのは、いまも残っているものは大概がその当時の大金持ちがその当時の贅を技術を尽くして作られたものが多いから。いまはその技術が失われていたり、当時の技術が見れたり、服の仕立て屋さんのような丁寧でしっかりとした造りを見れる、そういう楽しみがある。